Arduinoで測定した屋外気象データを屋内で取得するため、観測シールドに子機を接続し、無線LANに接続させた。
前回までに、Arduinoの気象測定シールドとマイクロSDシールドを作製して屋外気象データの取得と保存はできるようになった。しかし、都度外に出てマイクロSDカードを回収してくるのは面倒なので、持ち腐れてしまう。そこで、屋内からArduinoにアクセス、データが取得できないかと調査を行った。
XBee WiFiや無線LAN内臓SDカードなど、いくつか面白そうなアイテムを見つけたが、技術的に対応するのが難しそうと判断、おとなしく無線LAN子機を接続させることにする。AmazonからArduinoイーサネットシールドと小型無線LANルータ「ちびファイ」(MZK-RP150NA)を購入した。だんだん大ごとになりつつある。なお、前者は、イーサネットシールドの中でMACアドレス付与が明記されているため、後者はQooskyに投稿された、とある勘違いさんのご推薦によるものである。
「ちびファイ」の設定は、付属する『コンバータ設定ガイド』に従えばそれほど難しくはないが、いくつかのはまりどころはあった。以下、作業手順をメモする。ポイントは、設定時のみ無線LANルータをSSID通知モード(機種によってはANY接続可)、PCをDHCP使用にすること、設定の度に「ちびファイ」のIPアドレスが変わることであった。
- 無線LANルータをSSID通知モードにする
- PCのIPアドレスを自動取得(DHCP)にする
- PCと「ちびファイ」をLANケーブルで接続する(LANケーブルは自前)
- PCのUSBポートから「ちびファイ」に給電する(USBケーブルは付属)
- PCのブラウザから192.168.111.1に接続する
- 「ステータス」→「モード」→「コンバータモード」を選択、「適用」をクリックする
- 「ちびファイ」再起動後、PCのブラウザから192.168.1.249に接続する
- 「セットアップウィザード」を選択、「次へ」をクリックする
- 無線LAN親機のSSIDを選択、「次へ」をクリックする
- 「無線接続のパスワード」を入力する
- ネットワーク構成に応じて、「IPアドレス」と「サブネットマスク」を例えば192.168.0.101、255.255.255.0に変更する
- 「適用」をクリックする
- PCと製品のLANケーブル接続を外し、PCはルータに再接続させる
- PCのIPアドレスを固定設定に戻す
- 無線LANルータをSSID非通知モードに戻す
- PCのブラウザから上記で設定したIPアドレス(例では192.168.0.101)に接続する
- 「管理」→「ユーザー設定」を選択、パスワードを変更する
- 再接続、「無線LAN」→「基本設定」→「SSIDの通知無効」を選択、「適用」をクリックする
上記のように「ちびファイ」のコンバータモードを設定した後、イーサネットシールドに接続、Arduino IDEのWebServerテストスケッチで動作を確認した。時間を見つけて気象観測データサーバを仕立ててみよう。
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